風立ちぬ

「風立ちぬ」見てきました。実在の人がモデルになっていますが、あくまでもファンタジーであり、戦争の映画ではないので、時代考証的なものが厳密でなくてもいいとは思います。しかし、当時の日本人は、あんな直接的な愛情表現はしないだろうなという疑問を感じ、どうしても引っかかってしまいました(ただ、海外の映画祭などでは、こういう直接的な愛情表現は、違和感を感じる人はいないと思うので、そのアニメーションの美しさとあいまって絶賛されるかもしれません)。もしかしたら、堀辰雄の「風立ちぬ」を読めば、そうした違和感も解けるのかもしれないですね。

それと、夢についてだけ描いてるほうが、映画という時間の枠におさめるには良かったと思いました。その夢を支える理想の女性を描きたかった気持ちもわからない訳ではありませんが、宮崎監督の理想の女性像は、やっぱり少女的な女性なんですよね。

この映画を見て一番良かったのは、荒井由実の「ひこうき雲」という曲のすごさがわかったこと。この曲は、夭折した少年について歌った曲なのだとか。ユーミンという歌手はバブル期の恋愛教の神様というイメージしかなかったのですが、それは一面的な部分でしかなく、僕はこの人を随分誤解していたんだなと思いました。キャロル・キングみたいな曲で、いい曲だなというのが僕の個人的な印象。調べてみると、当時の音楽関係者は、和製キャロル・キングといったイメージでユーミンを売り出そうとしたらしいという話もあるようなので、それほど的外れな感想ではなさそうです。この「ひこうき雲」があって、最後映画が引き締まるっているので、映画やドラマって本当に音楽が大事だなと思いました。

(2013/7/29 Facebookより転載)

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