【スポーツ映画】North Dallas Forty

North Dallas Forty

ノース・ダラス40 [DVD]

ノース・ダラス40 [DVD]

面白い映画をみつけた。ノース・ダラス40というアメリカンフットボールを題材としたコメディ映画だ。アメリカンフットボールを題材としたコメディ映画というとバート・レイノルズ主演の「ロンゲスト・ヤード」みたいな映画なのだろうか。そういえば「ロンゲスト・ヤード」のDVD、だいぶ前に手に入れてあるのだけど見ていなかった。一時期、このブログの題材にと思って、スポーツ映画のDVDを、ちょこちょこ買っていたのだけど見ていないやつがいくつかある。この映画も、Amazonプライムビデオあたりで見れれば良いのだけれど、DVDを買うしかなさそう。いずれ、余裕のあるときに見れたら良いなと思うので、覚書的にブログに書いておこうと思う。

アメリカンフットボール映画「ノース・ダラス40」

主演はニック・ノルティ(Nick Nolte)という俳優で、アカデミー賞主演男優賞にも2回ノミネートされているらしい。アリゾナ州立大学で、アメフト選手として活躍したみたいだが、怪我で競技は断念し、演技の世界に入ったようである。もう一人の主役が、マック・デイヴィス(Mac Davis)という役者さんで、クウォーターバックの選手として登場する。この映画のテレビ放映時のタイトルは『ノース・ダラス40~管理スポーツをぶっ飛ばせ!アメフト野郎怒りのタッチダウン!!』というらしい。このタイトルからも分かる通り、ストーリーの骨格はいわいるデータで管理されたチーム強化に反抗するスポ根ものといったところのようだ。

主演のマック・デイヴィスは作曲家・ミュージシャンとしても活躍

なぜ、この映画にたどり着いたのかというと、マック・デイヴィスについてネットで調べていたからである。この人はもともと、作曲家でミュージシャンとして活躍しており、この映画で役者としてのキャリアをスタートさせたのだ。マック・デイヴィスは、エルビス・プレスリーに楽曲提供していたそうだ。楽曲提供した曲は「In the Ghetto」「Memories」「A Little Less Conversation」「Don’t Cry Daddy」など、どれもエルビスの代表曲ばかり。あまりエルビスに詳しくないが「In the Ghetto」は、とても好きな曲だったので、ああこの人が作ったのかと、すこし驚きだった。

このマック・デイヴィスという人の存在を、なぜ知ったのかというと、例のSpotify先生なのである。いつものように、Spotifyでおすすめの音楽を漁っていると、ジュース・ニュートン(Juice Newton)のファンの間で人気というアーティスト群に、マック・デイヴィスが入っていた。ここで使われているアーティスト写真が、ノース・ダラス40の役を演じていた時のもので、ダンベルを握って筋トレしてる姿なものだから、なんだこの人って思ってクリックしたのである。

Baby, Don’t Get Hooked on Me

そして、アーティストページへいって、一番再生数がある人気の曲「Baby, Don’t Get Hooked on Me」を聴いてみると、これがすごく好みの曲だった。

この「Baby, Don’t Get Hooked on Me」は、作曲家として成功した後、自身も歌手としてデビューし、さまざまな楽曲を発表した中で最大のヒット曲。Billboard Hot 100でもNo.1に輝いている。このサイトは、スポーツに関する映画や書籍をメインにしているので、無理やりノース・ダラス40の話題から入ったが、本当はこっちの内容を書きたかった(笑)。

好きな楽曲との出会いとは

Spotifyでおすすめの音楽を漁っていると、自分ではまったく予想もつかなかった出会いをすることがある。Amazonで本を買うより、実際の書店へ行って本を買った方が、自分が買おうと思っていた本以外にも出会えるからいいって話を、もっともらしく語ってしまうことがあるけれども、本当にインターネットがそういった機会を奪っているのかは考える必要があるともう。

本の場合は、自分が興味を持った本を手に取るということが、割と昔から普通だったと思うのだが、音楽はどうだろうか。僕は、音楽の趣味が合う人をなかなか見つけることができない。できないというか、別に趣味の合う人を見つけなくてもいいって思っている節がある。音楽についても、書店で目的の本以外の本に出会うような体験をしてきた人はどれほどいるのだろう。僕には、ネットがそういう機会を奪っているようには思えない。実際、Amazonを使っていても、まったく自分の目的としていなかった本と出会うこともあるし、音楽配信に関しては、むしろレコード店の試聴コーナーよりもはるかに多い”出会い”がある。

若い世代がSNSで、古い楽曲をBGMにすることでリバイバルヒットが生まれてる状況なんて、特にそうした”出会い”を反映した現象だと思うんだよね。レコード会社や芸能事務所が流行らせようとする楽曲が流行るんじゃなくて、自分がこれいいなと思った曲をシェアし、それが広がっていくという流れが、ネットが普及する中で出てきたように思う。

みんながいいって言ってるから聴く、流行っているから聴くという行動が、僕にはどうにも性に合わない。洋楽に目覚めた頃から、タワーレコードやHMVといった外資系のレコード店にいって、試聴コーナーで、興味があるジャンルや趣味に合いそうなCDを片っ端から聴いていたものだった。そこで、この曲すごい良いなと思って、まったく予備知識もないのに衝動買いをしてしまったことも多々ある。

洋楽が好きなのに、日本の洋楽ファンとは話が合わなかった。日本の音楽通を自称している人って、洋楽ファンも含めて、どこか「みんながいいって言ってるからいいんだ」って感じがあるような気がするんだよね。音楽評論家とかいいって言ってるのもがいいといういか。良くも悪くも、みんなで共有できる音楽を愛しているのだと思う。邦楽の場合は、カラオケで歌うこととか、みんなと一緒に聴いて思い出を共有することに目的があるのだろう。

マック・デイヴィスのウィキペディアに日本語版はない。「Baby, Don’t Get Hooked on Me」がいい曲っていっても、誰とも共有できないだろう。でも、自分の感性だけに従って、自分の好きな曲を発見するということに、僕は僕なりの幸せを感じているのだ。

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