今日の博士の鼎談を見ていて、ツイッター上で水道橋博士(さん)につぶやいてみたら、返信がありました。そしたら一気にフォロアーが増えて、しかもブログのアクセス数も一気にあがりました。なので、軽く更新したいとおもいます。
本日はDVDで『インヴィンシブル』を鑑賞。
舞台は1976年-アメリカ、フェラデルフィア。不況が続く中、街の人々の希望はNFLの地元チーム、イーグルス。この作品の主人公、ヴィンス・パパーリは、30歳の臨時教師&バーテンダー。教師の職もうしない妻からも愛想つかれた彼の唯一の生き甲斐は、地元チーム、イーグルスと仲間と空き地で行なう草フットボール。不振のイーグルスは新監督のもと、プロチームとしては異例の一般からの公開オーディションを開催する。それを耳にしたパパーリは、高校でのフットボール経験しかないものの、オーディションへの参加を決意し…。
という、ストーリーの骨組みとしては『オールド・ルーキー』とほぼ一緒の本作。脚本はその『オールド・ルーキー』と『ミラクル』の脚本家を起用し、スポーツ映画に実績のあるディズニーが製作。全米初登場、2週連続No.1大ヒットなのに日本では、ぜんぜん有名じゃないこの映画。それほど期待してなかったんだけど、面白かった。
『インビクタス』のスポーツ描写にがっかりさせられていたので、『インヴィンシブル』を見てスポーツ映画はこうでなきゃって思ったね。
本作のスポーツ描写はCGが使われていて、いままでのスポーツ描写とは違った印象。役者本人がスポーツシーンを演じているということを忘れてしまいそうなのが欠点ではあるが、スローモーションではなく早送りでスポーツシーンを展開してゆくのは新鮮。ここらへん『ミラクル』での失敗が活かされている。
マーク・ウォールバーグも役柄にピッタリはまっていて、よかった。肉体派俳優な割にこういう役が少なかったマークですが、本作では元カルバンクラインのモデルであることを思い起こさせてくれる肉体を披露してくれます。もともと『見ろや俺の筋肉!』キャラなんだから、もっと脱ぎシーン増やせばよかったのに(笑)とは思いますが。
アメリカのズポーツ映画では定番ですが、これも実話を基にしたドラマ。ヴィンス・パパーリはイタリア系で、舞台はフィラデルフィア。そう、この物語は無名のスポーツ選手がのし上がってゆくというアメリカン・フットボール版の『ロッキー』なのです。1976年は『ロッキー』の公開年度。イタリアの種馬は、ここにもいたのです。実際、ヴィンスとロッキーは同一視されていたとか。いまでもフィラデルフィア・イーグルスの語り草となっているヴィンス・パパーリ。Never too lateな物語が泣かせます。夢見る頃を過ぎても夢を見て実現させてゆく物語。アメリカ人ってこういうの、めちゃくちゃ好きだなぁ。かくいう僕も相当大好物です。
雨の中、仲間と泥んこになって草フットボールをするシーンが、この映画で一番よかった。
スポーツに大義名分をつけて、政治や社会にからめてゆく作品もいいけれど、やっぱりスポーツってそんな高尚なものじゃなくって、こういう街の人々の生きる証なんだってことを改めて考えさせられた物語であった。
2010/02/12