ゴールデンウィークの名称は、映画会社によって作成された宣伝用語なのは、よく知られた話だが、シルバーウィークも、もともとは映画会社によって作られた用語らしい。ということで、単身者の僕は、レイトショーで「ジュラシックワールド」を見てきた。自転車で数分の距離に映画館があるって、素晴らしいね。
むかしは、TVドラマ俳優がハリウッドの銀幕スターとして登場するっていうルートはレアケースだった気がするのだけど、『エバーウッド 遥かなるコロラド』のクリス・プラットと、『New Girl』のジェイク・ジョンソンがメインキャストとして出演してて、いろいろと感慨深い。2人ともカッコ良い。
そして、とにかく面白かった。やはり、どんなものでも良い作品というのは、作品そのものが全てを伝えてくれる。説明のいらない映画だ。単純にエンターテイメントとして楽しむのが一番かもしれないが、ジュラシックパークへのオマージュがどこに入ってるかといったマニアックな見方も面白いだろうし、インド系やアジア系の俳優がどんなポジションで配役されてるかってところに、ハリウッドをはじめとした現代のアメリカ社会を見るのも楽しいだろう。「人間とは愚かな生き物で愚行を繰り返す」とか「自然への支配欲や戦争で暗躍する武器商人に対しての批判がメタファーになってる」といった左がかったこじつけをするのも、決して間違いではないと思う。
一言、個人的な感想を添えると「あらいぐまラスカル」と同じテーマを、壮大な規模で伝えているシリーズ映画の集大成って感じ。完全に、誰からも同意を得られないと思うけど(笑)
そういえば、冒頭の予告編でGAMBAが流れてて、これじゃない感ハンパなかったけど、ボーボが出てきて、おもわず泣きそうになった*。自分の中にある神話的アーキタイプは、結局古き良き子供向けジャパニメーションなんだなと痛感した夜でもあった。
*注 よく考えると、原作を読んだから。